終わりに
前頁まで書き綴ったように,横浜沖のマゴチは横浜釣法以外では釣れないし,伝統釣法が主流となっている大貫沖など千葉方面でも,極めて有効な釣法だと思っている.

それに加えて,横浜・本牧:濱生丸M船長中乗りAさんの,釣り客になんとしても 「 釣らせよう 」 という執念というか心意気というかそんなものが相俟って,わきたのマゴチ 「 型を見る 」 記録は続いている.
片舷 12 〜 3 人も座れば寿司詰め状態となる小さな船で,1日で船中 100 本超のマゴチを上げる船. そんな船を,少なくともわきたは濱生丸以外に知らない.

これを読んだ釣り人 ( 少なかろうと思うが ) は,暑い夏の日の釣行を濱生丸のマゴチで過ごしてみて欲しい. きっと横浜沖のマゴチの面白さが判ると思う.
余談
マゴチ釣りを扱ういくつかのHPで,マゴチにハマった釣り人のことを 「 マゴチャー 」 と表現するのが散見される.

冗談じゃない,やめてくれよ. なんだい?そのお馬鹿でお下劣な響きは. 恐らく,シャネル好きをシャネラー,マヨネーズ好きをマヨラーなどと呼ぶ三文民放バラエティの低俗の影響だろうけど・・・

「 マゴチ 」 は名詞. 名詞に 「 -er 」 は付けない. 「 -er 」 を付けるのは動詞だろ? 名詞の piano に -er を付けて,pianer なんて言うか? ピアノを弾く人は pianist だろが.
名詞の語尾に付加して,「 それを 『 する人 ( 物 ) 』 」 を表す接尾詞は 「 -ist 」 だ. 中学校の英語の授業で習わなかったか?

だからマゴチ釣る人も,マゴチャーではなくて 「 マゴチストmagochist )」 と称すのが正しい. 言葉の響きも,このほうが格段にお上品.

私たちは,マゴチャーなんかではありません.
マゴチストなんです.

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