横浜・本牧:濱生丸のマゴチ
ここ数年,夏場の釣りとして,わきたはマゴチに凝っている. 横浜・本牧:濱生丸より出船する,横浜沖のマゴチだ.

3年前の初夏,GW の初盤,南六郷の某船宿から大貫沖へ,わきたは初めてのマゴチ釣りに出船した. このときの釣りは,船べりのロッドキーパーに2本竿を置き竿にして,ひたすら活餌のメゴチにターゲットが喰らい付くのを待つ. その間の手持ち無沙汰は,餌のメゴチ釣りで紛らわす. そういう釣りだ.
結果は,惨敗. 初マゴチ釣行は見事に no fish. 同行した他の2人も,1人が no fish,もう1人が殆どマグレの1本. 餌をチェックするため仕掛けを上げようとしたら,掛かっていたんだと. このとき,同船の他の釣り客も,概ね0〜2本. ところが・・・
1人で4本上げたオジさんがいた. 2本置き竿は他の釣り客と同じだが,活餌の置き竿のアタリを待つ間,ジグヘッドにソフトルアー ( グラスミノー ) を付けてキャストしていたのだ. これに,全4本中,3本を乗せた.

わきたはもともとルアーマンなので,このオジさんの釣果には興味をそそられた. 帰宅後,ルアーマゴチについてネットで調べる. ルアーでマゴチを釣らせる船宿はあるか? ルアーでマゴチをやる場合のアクションは? 等々

まず,マゴチの捕食行動について.

マゴチは,底ベタで餌の小魚やエビが来るのを待って上方を窺っている. 餌がやってくると,そのデカイけれども不器用な口でガバっと喰いつく.
底ベタで上方を窺うから,自分と同じ高さ,即ち底ベタにいる餌には気付き難いらしい. ルアーマゴチを紹介している幾つかのHPでも,マゴチのバイトは8割方,フォーリング時に出るとのことだ. 活餌の置き竿にアタリがなく,ジグヘッドのグラスミノーにバイトが集中したのも,ボトムバンピングアクションによりマゴチの目線にルアーがより多く触れるせいだろう.

一方,ルアーでマゴチを釣らせる船宿のリサーチ.

こちらは,なかなか見つからない. ネットサーフでマゴチをやってる船宿を幾つか見つけ,片っ端から電話を掛けて尋ねてみるが,色良い返事がない.
そのなかで1件だけ 「 ルアー投げてもいいよ 」 という船宿が見つかった. 深川:吉野屋さん ( 浦安の吉野屋ではありません ).
そこで翌年,マゴチシーズン真っ盛りと思われる8月初旬にこの船宿から出船しようと,勇んで再度電話を掛けてみた.
そうしたら,「 今年はマゴチが良くないんだよね. だから,マゴチの出船を一時中断してるの 」 とのこと. そしてこの年,深川:吉野屋さんがマゴチ出船を再開することはなかった.

「 どうしても,マゴチが釣りたい! 」 マゴチが掛かったときの,あの引きは圧巻だ. もう,ルアーじゃなくてもいいから,マゴチ不漁のこの年でもマゴチ船を出して,そこそこ釣果を上げている船宿はないか? わきたは更に探しまくった.
そうしたら,そのマゴチ不漁の年に1人平均で3〜5本の釣果をコンスタントに記録している船宿が見つかった. それが,わきたがここ数年お世話になってる横浜・本牧の濱生丸さん
M船長が一家言あるひとで,ルアーなんて投げさせない,ってことだったが,とにかくあのマゴチのドキドキするようなアタリと,乗った時の強烈な引きの誘惑を断ち切れず,お世話になることにした.

マゴチリベンジ釣行第1回目の釣果は,なんと5本! これに気を良くしてその後も毎年2回くらい出船しているが,未だに no fish なし. 半日6本上げて,竿頭の栄冠に輝いたこともある.
初めてマゴチに挑んで惨敗したあの大貫沖のマゴチ釣りと,ここ横浜・本牧:濱生丸のマゴチ釣りとでは,いったい何が違うのか? 必ず1本を獲る釣り方とは? 偉そうに吹聴するほど巧くはないけど,自分自身の備忘録も兼ねて整理してみようと思う.
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